足立区のケアプランセンターこころみです。

今日は、介護相談で受けることの多い、
ショートステイ利用について、ご説明したいと思います

ショートステイとは何か

介護が必要な方が、介護施設に数日間泊まって、介護を受けられる介護保険のサービスです。
栄養が整った食事、口腔ケアや入浴、排せつの介助を受けられます。
利用の際は、ご自宅から往復、車で送迎してくれます。
生活サイクルや健康状態を整えるに効果的です。

お部屋の種類は、個室や2名から4名の多床室があります。
1泊から利用ができ、最大30日間、利用できます。

どんな人が利用できるの?

介護保険の認定を受けている方が利用できます。
ただし、病院ではないので、感染症など健康状態が優れない状態だと利用できません。

どんなところを利用できるの?
足立区には、「特別養護老人ホーム」「介護老人保険施設」といった入所施設に併設しているショートステイが多いです。
ショートステイ単独で運営されている施設もあります。

「特別養護老人ホーム」が27か所、「介護老人保険施設」が14か所、単独の施設が8か所あります。
お部屋が、個室のみ、多床室のみ、どちらもあるなど施設により異なります。

どんな理由で利用するの?

利用する理由には特に制限はありません。
介護しているご家族が「「法事」「入院」などで介護ができない場合や、家族の介護負担を軽減するため「休養」目的で利用する場合もあります。
また、退院してすぐに自宅に戻るのが不安なので、ショートステイで少し生活を整えてから自宅に戻る方もいます。
また、家族に虐待されて同居が困難な場合、認知症により夜間に徘徊してしまう場合など、やむに已まれぬ事情で利用する方もいます。

利用する場合の手続きはどうする?

担当のケアマネジャーに相談します。
ケアマネジャーが希望する条件に合う施設を探します。
足立区はショートステイの施設が多いですが、希望の日が決まっている場合は、埋まっていることもあるので、早めに相談しましょう。
緊急時以外は、希望の日から2週間ほど前に相談すると予約を取りやすいです。
施設が見つかったら、ケアマネジャーが利用申込書を作成し、申し込みます。
利用までに、担当者会議と言って、ショートステイでの介護についての話し合いを行います。その後、施設と契約を結びます。

利用中は何をして過ごすの?

3食の食事や入浴以外では、基本的に自由です。
ご自身の部屋でテレビを見る、ベッドで休む。共有のスペースで、過ごすなどです。

デイサービスほどに運動は行いませんが、集団体操やレク活動を行っている施設もあります。

利用中の中断について

利用中に具合が悪くなったら
通院する必要がある場合は通院を勧められます。
病院への付添は、その対応はほとんどの場合、ご家族に依頼されます。
職員数に限りがあるため、特に夜間は職員が付き添って通院することは難しい場合が多いです。
また、症状によっては、ショートステイの利用ができなくなる場合もあります。

利用するメリット、デメリット

定期的に利用することで、生活を整えることができます。
ベッドから起き上がるのに介助が必要な方は、ショートステイを利用することで、
起床する時間を増やせます。

介護する家族の方は、精神的かつ身体的な負担を軽減することができます。

デメリットは、デイサービスと比べると活動量が少ないため、体が弱まる場合があります。認知症がある方だと、いつもの生活環境と異なることで、戸惑ってしまう場合があります。

メリットデメリット両方があるので、最初は宿泊する日数を少な目にして、少しずつ利用を増やしていくなどケアマネジャーと相談してみてください。