長く生きれることは、幸せなことです。
ただ、人が生きるということは老いを重ねることです。
老いを重ねれば、いつしか認知症や癌などの病気になります。
そして、最期は誰でも旅立ちの日を迎えます。

元気な時は、好きな食べ物を食べ、楽しいことをできます。
しかし、認知症や癌になってからも、楽しい日々を送れると思いますか?

実際には、不安な日々になる可能性があります。
そして、そのまま最期を迎えてしまう場合があります。

そんな暗い最期を避け、穏やかに最期を迎えるためには、
「安心できる気持ちの終活」が必要です。

一般的な終活は

エンディングノートで、自身の人生を整理し、
・人生を振り返って、
・自身の身辺を整理して、
・延命治療をどうするか
・お葬式やお墓をどうするか
・残された財産をどうするか
などを整理していきます。

実効性を持たせるために、法的な要件を満たすため、
尊厳死宣言書、遺言書、死後事務委任契約書の作成を行います。

でも、これらは、「死ぬ間際」「死んだ後」の終活です。
そして、自分のための終活というより、「家族や他の人に迷惑をかけない」のための終活と言えます。

安心できる気持ちの終活とは

「安心できる気持ちの終活」は、文字通り「死ぬまで」のご自身の気持ちに重点を置いた終活です。

明るく生きるか、暗く生きるか、どう生きるかは、
自分の気持ちが決めていくものです。
そんな「自分の気持ち」のために行う終活です。

 
安心できる気持ちの終活 一般的な終活
死ぬまで 死ぬ間際 死んだ後
・老いとの向かい合い方
・認知症や癌になったときにどうすれば安心できるか
・認知症や癌になったときにどういう生活を送りたいか
・延命治療をどうするか ・葬式をどうするか
・お墓をどうするか
・供養をどうするか
・残された財産をどうするか
・気持ちのこと ・体のこと ・体のこと
・財産のこと
・自分のため ・家族や支援者のため ・残された家族や支援者のため

気持ちの整理は自分で行う

 認知症や癌になることを想像したことがないかもしれません。

 認知症や癌になったら、お医者さんや病院に任せるから大丈夫と思うかもしれません。
しかし、医療でも認知症や癌の進行を止められない場合もあります。

そして、お医者さんや病院は、医療技術の提供が役割です。
認知症や癌になってから、不安な気持ちに対応するのは、
お医者さんや病院ではなく、あなた自身です。

認知症や癌が進行して、絶望感のまま最期を迎えてしまう方を何人も見てきました。
周りの家族や支援者が何とかケアしたくても、もう間に合わないことがほとんどです。
そうならないように、事前の準備が必要です。

認知症や癌を知りましょう

事前の準備とは、
認知症や癌になった場合の気持ちを事前に知ることです。

身の回りに、認知症や癌になった人がいない場合は、
認知症の方を介護している方や癌になった人の本やブログを読むことをお勧めします。

そして、自分が認知症や癌になったときの気持ちを想像してみてください。
自分が、どのような「暗い気持ち」を抱くのか事前に想像してみてください。
「暗い気持ち」がわかれば、少しでも軽減できるように準備ができます。

暗い気持ちを整理する

暗い気持ちは、
「失うと辛いこと」
「別れによる悲しみ」
「死に対する不安」
などに分けることができます。

「失うと辛いこと」は、病気が進行することで、仕事や趣味などの社会生活、記憶や体の動きを失っていく辛さです。
特にトイレの介護が必要になるとと尊厳を失うこともあります。
そして、最後に、死ぬことで、家族やペット、財産も手放すことになります。

「別れによる悲しみ」は、家族やペットと会えなくなる悲しみです。残される家族やペットの生活の心配もあると思います。

「死に対する不安」は、自分が死ぬとはどういうことなのかという漠然とした不安です。

暗い気持ちに対する準備

まずは、「後悔のない人生」を送ることです。
そのためには、自分の人生を振り返ることも必要です。
そして、自分が満足ではなく、納得できる目標を、
再度設定してみるのも良いかもしれません。

他にも、辛さ、悲しみ、不安に軽減できることに取り組むことです。
人により様々ですが、次の世代のために貢献できること、人のためになる生き方を行うなどです。
なかには、心理的な理解を深めることが有意義な場合もあります。

次に、「事前に準備しておくこと」は、
癌や認知症になったときのことを決めておくことです。
癌や認知症になると、自分が「冷静に考えられない」「意向が表明できない」状態になります。

そのときのために、
どういう生活を送ると安心できるのか、
どういうケアを受けると安心できるのか、
整理しておきます。

文章にしておくことで、
介護や医療などの支援者が参考にできます。

こころみで支援できること

足立区にある「こころみ」では、以上のことを一人で行えない方向けに、「安心の終活」を支援しています。

具体的には、まずは癌や認知症になった場合の気持ちを知るための模擬体験を提供しています。
その上で、どのような暗い気持ちを持つのか確認して、整理していきます。

必要に応じて、癌や認知症になったときの生活のために、「生活とケアの意向書」を作成します。

「生活とケアの意向書」は、委任契約、任意後見契約などとセットにすることで、実効性を持たせられます。

費用はかかりますが、一般的な終活を行う前に、「安心の終活」を行うことで、より良い終活を行えます。

費用について

行政書士、介護支援専門員、社会福祉士などの有資格者が面談を行い、作成を支援します。
①癌や認知症の模擬体験:3回の面談で55,000円(税込)
②生活とケアの意向書作成:3回の面談で55,000円(税込)
※①の後に、②を行った場合は、33,000円(税込)に割引します。
③生活とケアの意向書の見直しは、2回の面談で、33,000円(税込)です。

現在は、足立区の行政書士提供のエリア内にて、対応しています。
事務所に来所いただける場合は、どちらにお住まいでも対応いたします。

 

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